「なんか最近、体調が悪い。これが噂の更年期?でも、そのうち治るだろうし・・・」なんて方、耐える必要はありません。
更年期というのは、卵巣機能が低下して閉経、つまり生理が来なくなる時期の前後5年ぐらいを指します。卵巣から出ているエストロゲンというホルモンの量が低下することで、ほてりや寝汗、不眠、イライラなど、様々な不快症状が起こります。
誰もが迎える更年期ですが、閉経年齢には10年ぐらいの個人差があるので、いつから更年期、という明確な線引きはありません。早い人は45歳ぐらいで閉経しますので40代になったら更年期の可能性があります。
ただ、更年期だから必ずしも治療が必要というわけではありません。気が付いたら生理が終わってた、なんて方もたくさんいらっしゃいます。逆に全体の1/3ぐらいは、治療が必要になるほどの症状が出ると言われています。更年期は長ければ10年・・・本当に長いです。
症状が強い方、「更年期なんて誰でも迎えるものだから」と我慢するには、長すぎると思いませんか?さらに、「更年期だからと我慢していたら、実は別の病気が隠れていた」なんてこともあります。40歳以降、何らかの体調不良があって気になる場合はぜひ受診してください。採血で卵巣の状態を確認することができます。
主な治療は、ホルモン補充療法というホルモンを含有した内服薬による治療ですが、他にも漢方薬やサプリメントによるものもあります。ホルモンを飲むのは抵抗があるという人も、お気軽にご相談ください。