よく耳にする乳がん検診。でもマンモグラフィーって痛いんでしょう?そんな方は当院へ。超音波による検診が受けられます。
当院では、エコー(超音波)検査による乳がん検診を受けられます。
乳がん検診には、主にエコーによるものとマンモグラフィー(乳房専用のレントゲン検査)によるものがあります。マンモグラフィーは、痛いことで有名な検査で、胸をギュッとはさんでレントゲンで撮影します。エコー検査には痛みはありません。
両者の違いは、その得意分野です。初期のがんを見つけるための主な所見に「石灰化」や「腫瘤性病変」がありますが、「石灰化」はマンモグラフィーで見つけやすく、逆に「腫瘤陰影」はエコーで見つけやすいと言われています。
また、乳腺の豊富な30代まではエコーでの観察が有効で、マンモグラフィーは特に乳腺組織が退縮して脂肪に置き換わる60代以降に有効とも言われています。
ただし、エコー検査は検査する人によって所見のばらつきが多いと言われており、現在、検診として有効性が証明されているのはマンモグラフィーのみです。
この有効性は、胸の大きな、つまり脂肪がたっぷり胸に詰まった欧米の方を対象としたデータを基にされており、現在、日本人を対象にエコー検査について比較試験が行われているところです。中間報告では「エコー検査の有効性アリ」という結果だったようです。
ということで、結局、検査をどのように受けたらいいのでしょうか?毎年、両方を受けるのが一番良いのですが、肉体的にも金銭的にも負担が大きいなぁ、という場合は「若いうちはエコー検査を年1回、50歳ぐらいになったらマンモグラフィーを年1回」が良いのではないかと思います。