「おりものも普通だし、出血もないから、性病なんて関係ないし~」ではありません。無症状でも感染していることもあります。検査で確認できます。
性病、つまり性交渉で感染する病気にもいろいろあります。HIV、B型肝炎、C型肝炎、クラミジア、ヘルペス、淋菌・・・。HIVや肝炎などは採血でも調べられますので、わざわざ婦人科を受診する必要はありませんが、感染報告が一番多いと言われているクラミジアや淋菌については、膣から粘液を採取することで調べる、婦人科でしかできない検査が有用性は一番高いのです。
膣から入ったクラミジアは子宮頸管をから子宮内、卵管を経由して腹腔内に入り、卵管炎、卵管周囲炎、卵管周囲癒着など起こして、腹痛や不妊症の原因となります。かなり炎症が広まっても無症状なことがあるので、性交渉がたびたびある方は定期的に調べるのが理想的です。混合感染といって、クラミジアとともに淋菌ももらってしまっていることがあるので、セットで調べた方が良いと言われています。
また、こういった感染症は女性だけの問題ではありません。感染だと診断を受けたら、ぜひパートナーとともに治療を受けてください。