私の友人で、体外受精で子どもを授かった人がいます。私が開業するにあたって「子どもがなかなかできないときに、ちょっと相談に行けるような病院を作ってほしい!」と意見をくれました。
医者の私からすれば、「それって不妊治療専門病院に相談に行けばいいのでは??」という感じだったのですが、彼女曰く、ちょっと妊娠しないだけなのにいきなり「不妊」つまり病気と扱われたくないし自分も認めたくない。
そういう病院を受診するとすぐに体外受精とかなんか凄いことを勧められるんじゃないかと不安になる。高そうだし…とのこと。不妊治療専門病院を受診したらいきなり病気扱いされて体外受精に直行なんてことは決してないのですが、やはり私たち婦人科医と医者ではない人の間にイメージのギャップがあるんだなぁと痛感しました。
当院では体外受精とか顕微授精などの高度な不妊治療はできませんが、子どもが欲しいと思ってから高度不妊治療に至るまでの方の悩みを気軽に相談しに来てもらえるような外来にしたいと思い、「妊活」と名付けました。
妊娠を目指すにあたっての助言、エコーによる子宮や卵巣の形態の確認、採血でのホルモンの状態の確認、基礎体温や尿検査・エコー検査を用いた排卵日の推定、性交渉のタイミングの指導などをさせていただきます。